子ども食堂・地域食堂が終わるころ、安木屋場集落の夜はもう一度にぎやかになります。
毎月第3土曜日の19時からの食事のあとに始まるのが、八月踊りの伝承活動です。
「伝承活動」と聞くと、教える人と習う人が向き合う“稽古”を想像するかもしれません。
けれど安木屋場では少し違います。太鼓の音が響くと、大人も子どもも自然と輪に入り、気づけば踊りが始まっています。誰かが教え、誰かが覚えるというより、集まれば当たり前のように体が動き出す――そんな空気があります。
「楽しいやあ、でぃ、踊ろうやぁ~。」
威勢のいい掛け声が夜空に広がり、笑顔が連なります。
子どもたちは大人の背中を見て真似し、大人たちはその姿を見守りながら声をかける。世代を越えた輪の中で、踊りは自然に受け継がれていきます。
安木屋場の八月踊りは、守るために続けているというより、楽しいから続いているもの。
人が集まり、笑い、踊る――その時間そのものが、地域の文化を未来へつないでいます。
威勢のよい八月踊りの夜は、今日もまた最高です。